IR情報を頼りに株式投資

IR情報を頼りに株式投資 ~Fair Discloser Please!!~

適時開示情報を含むIR情報から企業の利益成長や配当の持続可能性を判断し、投資を実行する日々を語る。

ノーリツ鋼機(7744):「創薬」は19/3期以降黒字化?

この記事をシェアする

 

魅力的な連結子会社群

当社の連結子会社は「ものつくり」、「ヘルスケア」、「シニア・ライフ」といった一見地味なセグメントで分類されていますが、先日もみたように「ものつくり」のテイボーはペン先部材でトップシェアであったり、「ヘルスケア」ではNKメディコの予防医療のための各種バイオマーカーやGeneTechの遺伝子検査サービス、ドクターネットの遠隔画像診断支援サービス等、話題性のある会社があったりと、よく見ると魅力的な会社が多くあるように思えますしかも、これらのセグメントはきちんと利益を生み出しているので安心感もあります。

 

「創薬」の中核を担うジーンテクノサイエンス

そういった現状のなかで、当社の利益を飛躍的に拡大させる可能性があるのが「創薬」の分野です。「創薬」は日本再生医療(以下JRM)とジーンテクノサイエンス(以下GTS)が属しています。

JRMは当社のスピンアウトベンチャーで2013年に設立されました。GTSは2016年に孫会社Launchpad12経由で連結子会社化(保有比率58.1%)しています。GTSとJRMは資本業務提携を16年10月に結んでおり、ノーリツ鋼機グループとして再生医療の事業化に向けて取り組んでいくとのことです。

GTSがノーリツ鋼機グループの「創薬」の中核を担っていく役割を持っているとのことなので、以下では公表されているGTSの戦略を確認してみます。

 

バイオシミラー事業

GTSは2001年に北大発ベンチャーとして設立され、現在はバイオ後続品事業バイオ新薬事業を展開しています。

バイオ後続品(バイオシミラー)とは、バイオ医薬品の新薬ではなく新薬の特許切れ後に低価格で提供される、バイオ医薬品の後続品です。

当社の資料によると、世界の大型医薬品トップ10に占めるバイオ医薬品は2015年には8品目になっており、世界の医薬品総売上高が拡大するなかで、バイオ医薬品の割合は今後も高まっていくことが予想されています

一方で、高価なバイオ医薬品は患者の負担になるとともに、医療費抑制の流れの中で財政的にも負担が大きく、バイオシミラーに対する社会的ニーズが高まってと考えらているようです

 

フィルグラスチムBSの販売は順調

好中球減少症治療薬「フィルグラスチBS」は、バイオ後続品に関するガイドラインが整備された後に上市された国内第1号のバイオ後続品のようです。富士製薬工業持田製薬による販売が順調に推移しており、18/3期も順調に伸長することが見込まれています。

 

ダルベポエチンアルファBSは第Ⅲ相臨床試験を開始

三和化学研究所と共同開発している腎性貧血治療薬「ダルべポエチンアルファBS16年9月に第Ⅲ相臨床試験を開始したことがリリースされています。同リリースによると、本製品の先行品の2015年の年間売上高は575億円とのことです。

その他、バイオ後続品事業では、持田製薬とのがん治療領域におけるバイオ後続品の業務提携(15年8月~)、千寿製薬との眼科領域におけるバイオ後続品の資本業務提携(15年11月~)はいずれも昨年度中に共同事業化契約に格上げされたようです。また、伊藤忠ケミカルフロンティアと新たなバイオ後続品の開発について資本業務提携を行うとともに、同社に対して第三者割当を実施しています。

 

新規バイオ事業では再生医療に注力

新規バイオ事業では、上述の日本再生医療との「心臓内幹細胞を活用した再生医療等製品の開発」を行っているようです。臓器提供事例が少ない日本において、重篤な心疾患(臓器移植等)の治療をターゲットとしているようです。

17年2月に発表された順天堂大学との共同研究開発契約では「免疫寛容技術を活用した新たな免疫抑制治療法の開発」に取り組んでおり、花粉症や食物アレルギー等の治療、あるいは、免疫機能をコントロールし拒否反応を抑えることで、移植などが必要な疾患に対しても有効な治療が期待できるようです。

 

19年3月期以降に黒字化?

これらバイオ後続品事業、バイオ新薬事業については、今後の動向を見極めるのは非常に難しいですが、ノーリツ鋼機の17/3期第2四半期決算説明会資料には「なお、⽇本再⽣医療(JRM)とジーンテクノサイエンス(GTS)については、 2019年3⽉期以降に⿊字化し、業績貢献する想定」との記載があります。19/3期というのは俄かには信じがたいですが、恐らく早くて19/3期ということなのでしょう。目先では17/3期の決算説明資料でその記載がどのように変化しているか注目してみたいと思います。

決算説明会は6月1日のようなので、HPに資料がアップされるのはその後になります。決算発表が5月15日に済んでいるのにずいぶん遅い説明会ですが、徐々に改善して欲しいですね。

 

「5年後が楽しみだね」と思った方は、

こちら ↓ のクリックをお願いいたします。

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

ノーリツ鋼機(7744)に関するエントリー www.sokogakikitai.com